今日は、幼児の授業でいつも会うお母さまから貸していただいた本を紹介したいと思います。
お子さまのいる家なら、小さいお子さまであってもいづれ読んでくれたり、
お母さま自身が読むことで、成長への正しい方向性を見出せるようなヒントととなる声掛けや、
困難への立ち向かい方など、もしかしたら役に立つことがあるかもしれません。
物事の見方とか、この歳になった私でも、なるほどな、と思うことがいくつもありました。
200万部の大ベストセラーでもあります。
「君たちはどう生きるか」という本なのですが、
私が貸して頂いたのは、漫画版です。(アマゾンのリンクも漫画のご紹介です)
漫画の方がご存知の方も多いかもしれないですね。
とりあえず、漫画はお勧めです。
文庫ももちろんおもしろいと思いますが、
子どもが読んでくれることに期待する場合は漫画の方が手に取りやすく、
おそらく、テーマが深いだけに理解がしやすいと思います。
ハマるようなら、さらに文庫に、と進むのが良いかと思います。
いじめること、いじめられることがドラマになっていて
それに立ち向かうストーリーが中心です。
その中で、友達を励ましたり、仲間としてやってきた自分が逆に友達を裏切ってしまったり、
その後、どうやって友達に接していくか、など。
ですが、私はこの本のおもしろさというか、興味深さはそれ以外のところにありました。
一つは、この主人公の話や悩みを聞いてくれている若い叔父さんを通した大人の存在について。
もう一つもこの叔父さんを通してではありますが、
子どもの興味をどう引き出し、どう伸ばすか、にあたり、大人の役割について。
この2点は、非常に役に立ちます。
もし手に取ってみようという方がいらっしゃれば、そういう視点に立って読んでみて欲しいと思います。
子どもの成長に関わる大人がどんな願いを持って、どんなふうに子どもを受け止めていくか、ということが
子どもの持つ魅力を引き出したり、飛躍的な成長を促す助けにつながるということがよくわかると思います。
とても参考になるのではないかと思います。
(個人的におもしろかったところですが)
ニュートンが、リンゴが落ちたのを見て、万有引力に気づいたわけですが、
なぜ、リンゴが落ちるのを見ただけで、それほど大きな発見につながったのか、
という考察のところで「なるほど!」となりました。
万有引力にに気づくまでは、ニュートンはそれまでにそういった事象への法則について
日々頭を働かせ、いろんなことを考えていたはずで、
考えで頭の中がぎゅうぎゅうの状態の中では発見にたどりつかない、つまり、
頭を休ませた(お風呂はいってリラックスなど)状態を作るのが大事だ、というような
脳の使い方などはこれまでに読んだことがあったのですが、
ニュートンにどれほどの想像力があったかをイメージさせてくれたり、連想させてくれたのは
漫画ならではなのかもしれません。
読んで損のない一冊ですので1冊ご家庭あっていいかと思います。
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