左利きは矯正した方がいいのか
幼児のうちは左ききという事が案外あって
そのままにしていいのか、それとも矯正していいのか、
という質問を職業柄、普通の人よりは聞かれることが多いです。
これはまーまー難しい質問で、
そもそも文字の書き順の問題とかハサミなども右きき用が基本なので、
矯正した方がいい面は多くあります。が、
利き手は右脳と左脳の働きと関わりがあるので、矯正することで言語活動等に影響がある場合もあります。
ということで、今は自然に任せる方が多くなってると思います。
どっちがいいかではなく、私なりの考察を今までにも何回かしてるので、
その辺のことを書いてみようかと思います。
利き手が固定するまで
ちなみに世界の9割が右ききらしいです。
単純に言語処理は左脳でするので右ききが多くなるのは当たり前といえば当たり前のことです。
その辺を考えると幼い頃は言語を持っていないので
左脳はさほど役割がはっきりしておらず、左手を使うことがあるのかもしれない、と言えそうですね。
実際に4歳までは利き手が変わることはあります。
4歳でほぼ固定します。
心配してても右ききで落ち着くことが多い。
でもここ(4歳)で左きき確定となって、右利きに矯正すると、それなりの影響がある可能性がある、ということです。
繰り返しますが、言語活動を行うのが左脳だから、右ききになる。当たり前ですが、これが非常に重要です。
左利きであるとはどういうことか
となると、
左ききの人は言語を右脳で処理しているのか、ということになりますが、
右脳と左脳の間を繋いでる脳梁が太いと
うまく左右を使っていたりする器用なパターンもありますし、
どうも1割の左ききのうちのさらに3割程度が、言語を右脳で処理しているというデータがあります。
まとめると、100人いると、10人が左ききで、
そのうちの3人は、言語を右脳で処理しているということです。
その3人が天才かどうかはわかりませんが、ある面個性的な可能性はありますね(^^)
左脳で言語処理をしているのに左利きの場合
利き手が固定するまでに、左を使うことの方が勝手がよくなってしまい、
左脳を使っているのに左利き、というパターンがありますが、
おそらくではありますが、左手で字を書くときに
ペン先を自分の方に向けて書いているようでしたら、その可能性があるかもしれないと、
私は考えています。
なんにせよ、世界でも9割の人が右利きですから、自然におさまっていくことが多い、というのは事実ですので固定するまでに右手を使うように無理のないサポートをして様子を見てみるのがよろしいのではないかと思います。
それでも左手を使うようなら使う道具を工夫してあげてください。使いづらい道具は子どもにも積極性を促しづらいですからね。
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