同じことを何度も繰り返したり、同じ本ばかり読みたがる理由
子どもには同じことばかりを繰り返したがったり、同じ本ばかりを読みたがる習性があります。
それはなぜか、
理由はいくつもあります。
ここでは3つ紹介したいと思います。この3つを知るだけでも、お子様への接し方の引き出しができるのではないかと思います。
経験や知識の少ない子どもには先を予想することができない。
子どもにはまだ先を、見えないものを予想する力はありません。
例えばボール遊びをしていると、幼いうちは転がしたボールがどこかの方向へ行ってしまうと探すことができません。
目の前にあったものが突然消えた!という認識しかできません。自分で動けないうちは特にそうで、目の前の世界がすべてです。
しかし、この遊びを何度も何度も繰り返すことで、実はボールはなくなってしまったのではなく、別の方向に転がっているのだ、ということに気が付いていきます。
世界が三次元であることを認識できるようになるのです。
だから目の前だけではなく、右や左、後ろ、そして上、というように、
なくなったもの(ボール)を探すようになれば脳が一つ大きく成長した証でもあります。
また、先が予測できないゆえに、同じことをして同じ結果が得られる方が安心のようです。十分同じ結果がでることを確認してから次に変化を与える方がいいと思います。
子どもに大きな変化は非常に怖いもの、と知っておくといいでしょう。
子どもには目的意識がない
幼いうちは子どもは大人と違って、行動に目的意識がありません。良い言い方をすると
目的で行動するのではなく、物事を堪能するまでやりつくす、といった感じでしょうか。
それゆえに、飽きつくすまでは何度も何度も繰り返すことがあります。
また、同じことをしていても、さっきはうまくできなかったけど、今度はできた、次は?とチャレンジをしています。小さな科学者や研究者、だと思うといいでしょう。
大人にとってはささいな変化が子どもには非常に大きなことなのです。
経験や知識が少ない子どもにとっては新しいものを自分の当たり前の世界に取り入れるには時間がかかるのです。
そして、繰り返す中で、小さな変化の気付きを少しずつ蓄えることで、予測する力をつけることにもなっていくのです。
お母さんとコミュニケーションをしている
そもそも、語彙や知識、情報が少ない子どもにとっては、コミュニケーションの引き出しがまだ1つ、2つしかないと思っておきましょう。
子どもがお母さんにたくさんの話題でコミュニケーションはできません。
また、上記の2つからもわかるように、子どもは変化は少しずつでいいのです。
だから、何度も同じ遊びを求めたり、同じことを質問し続けたりするのです。
安心したコミュニケーションをお母さんとはかっているのです
大人側が同じ質問に飽きて辛いようでしたら、
「これなに?」「リンゴだね~」のような質問の場合、
「何色かな」や「前はいつ食べたかな」などの簡単な質問をしてみるといいと思います。
子どもが今成長のどの段階にいるかを知ると、
子どもがやっていることの意味が理解でき、適切な対処ができるようになりますよ。
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