物語は表紙から始まっている
「からすたろう」
すごい絵ですよね(笑)
どんなお話かどんな風に想像できますか?
絵本というのは、もう表紙から物語が始まっています。
世界観が広がっています。
表紙にはいろんなエッセンスがいっぱいです。
きれい、かわいい、かっこいい、だけでは見つけられない名作がこの「からすたろう」です。
「ん?」
「何これ?」
という違和感やなんか気になる、というものに
想像を超えたおもしろさを感じさせてくれるものがあります。
これがルピナス流のおもしろい絵本の見つけ方です(^^)
「からすたろう」は表紙から想像力が爆発です(^^)
ちょっとネタバレ
でも、実はこれが泣けるんです。
大人なら涙をこらえながらの読み聞かせになるかもしれません。
ご存じない方も多いと思うのでぜひ読んで頂きたいな、と思います。
からすたろうは、学校から離れた遠い山の方から毎日歩いて通学しています。
なのにずっといじめられています。
先生にもめぐまれていませんでした。
でも6年生になってやってきた先生に長所を見出してもらいました。
ある発表会で、先生はからすたろうに披露の場を与えます。
そこでからすたろうが披露したものとは?
作者がすごい
作者のやしまたろうさんは、日本よりアメリカで活躍された日本画家です。
アメリカで認められて日本で絵本化されています。
日本では反軍国主義で何度も投獄された背景があります。
「蟹工船」で知られている小林多喜二の友人で、多喜二が拷問で死亡した際には
その死に顔をスケッチしたそうです。
その辺の背景も知って読むとこの絵本への思いもまた深いものになります。
この記事に出会ったのも何かのご縁と思って、ぜひこの良質な絵本をお子さんに読んであげてください。
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