よく幼児から早期の教育は必要なのか、ということを聞かれることがあります。
私の場合は、幼児に漢字を教えていますので、
幼児に漢字学習が必要か、と聞かれれば、必要ではありません、と答えます。
いつか習うものを先取りしているだけなので焦ってすることは何もありません。
ただ、漢字に関していうと、
漢字が早くから読めていると目から入る情報は桁違いに違ってきます。
街の看板が読めたり、読める本が増えたりするわけですから認識できる情報量がまったく違います。
しかしこれだけではなく、早期の教育が重要な違いを生むことについて
シンプルにお答えしようと思います。
知能には最重要期というものがあり、絶対音感などは最重要期を過ぎると身につけることはほぼ不可能と言われています。
諸説ありますが、言語の観点からみた場合では、1歳から8歳だと考えられます。この期間での言語の取得は重要で
この期間の外国語の学習にはメリットは大きいといえます。(デメリットもあります)
もちろん、
脳の機能には「可塑性」(復元したり、新たな通信経路を作る能力)があるので大きくなってから留学でもして現地で過ごすようになれば話せるようにはなりますので言語に関して言うと取得不可能ではありません(習得に努力が多く必要ではあるでしょう)。
ただ「最重要期」を越えてからの教育が、超えずに与えた教育と比べて、
どうしても手に届かないものがあります。作れないものがあるのです。
それは、「脳の使用領域」です。
これは明らかな「違い」として形成されます。
一生背負う自分の名前や性別、みたいなものです。
空間認識(図形)がやたら苦手で少しくらい勉強してもなかなか得意になれない、ということがあると思います。
絶対音感もまさにこの脳の使用領域の問題といえるでしょう。
8歳くらいまでにここを開発しておかないと大人になってどうしようもない領域という感じです。
ですから、正しい幼児教育、早期教育は重要です。
もちろんそれは、算数や国語と言った狭義のお勉強ではなく、
脳の発達に合わせた遊びやトレニーングなど広義の教育は重要です。
外国語の取得には耳が重要なので、早期の英語学習はメリットがありますが、
幼児は母国語もままならないので、素人知識で学ばせるのは結局メリットのない気休めな学習になりかねなかったり、
子どもの母国語の取得に障害をきたしかねないことは念頭に置いておきましょう。
幼児のうちに両方の言語を取得された方の話やアドバイスは必須だと思います。
しかし、知能に最重要期があるとなると早期教育はもたもたしてもいられません。
まずは、お子さんにどんな知能の育成をしてあげたいか、しっかり考えておく必要はあります。
もちろん、しなければいけないわけではありません。(英語ならのちのち留学できれば話せるようになるわけですからね)
ただ早期の習い事は影響力が大きいのでまずは情報収集として、幼児教室に体験に行くなどはおすすめします。どんな風に学んでいるかまずはお子さんとやってみるのが一番だと思います。調べたり考えながら過ごすよりイメージもしやすく、話を聞かせてもらうだけでも勉強になります。
一般的な幼児教室なら図形感覚、空間認識、そういったことが少しずつ感覚的に学べる方法を実践していると思います。
知った上で、家で学習させることを考えることもできます。
英語に関して、バイリンガルまでは目指していないということでしたら、やはり母国語(日本語)の語彙を増やすことはその後の英語以外の教科の吸収につながると思いますよ。たくさんの語彙を身につけさせてあげましょう。
また日本語は世界に類を見ない特殊な言語です。日本人の気質は日本語にあると言っても過言ではありません。
私は美しい日本語にたくさん触れさせてあげてほしいという願いでこのブログを書いています。
さらに幼児の教育として漢字学習をおすすめしています。
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