子どもがゲームばかりしたがる…どうすればいいの?
子どもがとにかくゲームをやりたがります、どうすればいいでしょうか。
こういった質問は何度となく受けてきました。
難しい問題だと思うのですが、子どもと携わる以上は私も何度となく考え調べ、検証してきた問題です。今回はこのことについて書きたいと思います。
そもそもゲームは悪いのか
そもそもゲームをすること自体悪いのか、というと一概に悪いとは言えません。
子どものころ、バカみたいにゲームにハマっていた、と言いながら起業家になっている人たちをたくさん知っています。
ゲームにハマるのは男の子に多い傾向ですが、ぶっちゃけほとんどのお子さんはゲームをしています。
そして、どの家庭でもお母さんに怒られています!!
現在進行形でゲームにハマって困っていらっしゃるお母様、とりあえず、あなたのご家庭だけではありませんのでご安心を(とまでは言えませんが)。
ですが、みんな同じようにゲームにハマっても、やるときはやるという自己管理ができている子とそうでない子がいますので、そこが問題だと思います。
この時代にゲームを一切与えない、という徹底した姿勢を貫いている方ももちろんいらっしゃいますが、かなり難しいとなればうまく付き合う方法を考えた方がいいご家庭もあるかと思います。
ゲームにハマりすぎた子どもの悲惨な末路
これは体験談ですが、私が担当してきたお子さんでもっともゲームにハマってしまって、一番恐れていた事態に陥ったお子さんの話をしたいと思います。
このお子さんは最終的に中学3年生で塾に来なくなりました。仮にA君とします。
A君は小学生のころからゲームが大好きでした。
それでも小学校や中学校の最初のうちは、他のお子さんと同じように道から外れることはありませんでした。
今思えばそのように見えていただけだったかもしれません。
A君はとにかく遅刻が多く、宿題もきちんとできたためしがありませんでした。
中1で部活を辞めてしまったので、長期の休みにはゲームをずっとしていたかもしれません。
そして、A君の家庭は母子家庭で、お母さんは夜勤の仕事が多くありました。
そのことを考えると、際限なくゲームをしていた可能性があります。
またオンラインゲーム仲間が親友と言っていました。
中3になっての夏休みに、塾に通っているお子さんは全員夏期講習を受講するのでその時になって、やっと本質的な彼の依存度が露呈することになりました。
志望校も決めているし、自分もやらなければ、と思っているのです。
が、夜になるとついゲームをしてしまい、おそらく途中で止めることができず、朝起きることができないのです。気が付くと、昼過ぎて3時、4時になってしまい夏期講習を無断欠席。
次の日は必ず来ると約束するも同じ、の繰り返し。
で、結局1日もまともに講習に来ることができませんでした。
さらに夏休みのその怠惰な生活習慣が抜けられず、新学期はもう学校に行くこともほとんどできなくなってしまいました。
塾も辞めてしまい、彼のその後は噂では普通の高校は受けなかったと聞きました。
A君からわかる依存症になる大きな要素
極端すぎる、中3での話でしょ、と軽く言えない例だと思いますので
この極端な例だからこそ、原因がはっきり見えているのでまとめたいと思います。
1 家に保護者がいないのでゲームをする時間に際限がなかった
2 部活なども辞めているのでゲーム以外することのない時間が多すぎた
3 オンラインでのゲームをしていたのでゲーム上の仲間とつながりが深く抜けられなかった(本人談)
おもに上記の3つが極端な依存状態を作りえる環境だと言えます。
部活も辞めてしまい、口を出してくれる保護者もそばにいない状態で強大なエネルギーをうまくコントロールできなかったと言わざるを得ません。そこが底なしにハマる理由でもあります。
またオンラインでのゲームに手を出してしまったことが、さらに状況を悪化させてしまったと思います。
お子さんが、友達みんなとゲームをしたいという方がましです。みんな、やるべき時期がきたら、一人、二人と、受験勉強なりに歩んでいくので自然と自分もと、自分の立場や状況に向き合えるからです。
オンラインゲームには、そういった時間を持たない(際限なくゲームをしている)子たちがたくさん集まっています。
上記の3つの環境を作らないようにすることはもちろんですが、母子家庭だ、などの理由がある場合はそこに抑止になる対策を考えましょう。
ゲームは避けられないからこそ
今お子さんがまだ幼いという方はあまり関係ないかもしれませんが、こういった情報は知っておいた方がいいので参考にしてくださいね。
ゲームは、種類にもよりますが終わりがないものがあります。
RPGと言われるような、延々と旅や戦いを続けるものなど、けじめをつけられない原因になるのでそういった類のものに小学生辺りで手を出すとどっぷりになるので、特に時間に関する約束はしっかり決めておくべきです。
ゲームの時間は制限するべきです。
制限しても、時間を超えてやることも何度も訪れるでしょうし、夜中にこっそりやっているということも必ずあります。
でも、おそらくそれはほとんどのお子さんに当てはまります。
お母様の頭の中で、そこは込みでいた方がいいと思います。だから許すという事でなく、子どもにゲームを与えた以上は、そういうことも想定内とすることです。
その想定内のルール破りがあることで、お子さんと話して約束事を決めたり、お子さんとの話し合いをしたり、何かを変えるきっかけにするなどのことも教育のうちだと思ってください。
お母さんとの話を重ねることで、お子さんは親や世間や女性の感覚を知るようになりますし、必ず抑止になりますから、過度になりすぎずお子様と解決の道を探す、という方向性でいきましょう。
そして、絶対おススメしないのが、ご褒美に今日はゲームの時間を増やす、とか、
今日は少しならいいか、としないことです。
何かあればゲームの時間が増えると思うと何とか増やせるように親のご機嫌を取ったり、逆に不機嫌になったり、子どもの情緒が安定しなくなります。
どんな時でもゲームの時間はこれだけ、とした方が諦めがついて子ども自身が時間の有効な過ごし方をきちんと考えられるようになります。
そんなにゲームが好きならおすすめはこれ!
ゲーム好きを利用する
ゲームが大好きで、将来はゲームをつくりたい、という子どもは大勢います。
でも実際に開発者になるにはどうしたらいいのか、という話です。
お母様も、逆に、ゲームやアプリの開発者になるというなら話は別だ、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
これからは、ゲームに関わらず、コンピューターのプログラミングは必須なのです。必修科目にもなります。
もしお子さんが、ゲームをやりたがってほんとに困るようでしたら、それならいっそ、ゲーム開発できるようにプログラミングを学ばせることをおすすめします。
夏休みのプログラミング教室に参加するでもいいし、そういったプログラムを家庭でやってみるのもいいと思います。
ゲームをする側にいてはただの搾取で終わりますからね( ;∀;)
なんにしろプログラミングはこれから必ず身に着けたいスキルですし、早くやればかなりのリードになるのは間違いないです。
まだまだ、これからのプログラミングの重要性に気づいていない方はたくさんいますよ!!
これまでにもプログラミングをおススメする記事も書いているのでぜひご参照ください。

レゴなどおもちゃ感覚でプログラミングを学べるものもいまはたくさんあります。↓
5歳からの「レゴ WeDo2.0 for home by アフレル」
おまけ
実は私の知り合いの方のお子さんはゲームが大好きで、親もそれならと、とことんやらせて、プロのメンバーの一員としてやっているお子さんがいます(中学生)
かなり裕福なご家庭で、親が積極的に応援していますので、そういう環境を作れる方はいいかもしれませんが、これはごく稀であり、好きなことを徹底的にやって成功しているパターンだと思います。
親が、学校に行きたくなかったら行かない選択もある、というような考えもあるような方なので、特殊な例ですね。
ただ今は、ゲームと言ってもeスポーツと言われる、賞金稼ぎやプロを目指せる遊びを超えたものもあるのも事実ですし、これからはそんなものがたくさん出てきます。
ユーチューバーになりたい、と同じように賞金を稼ぐゲーマーになりたい、そんな感じの時代になると思います。
また、
次世代のゲームはどんどん開発され中です。これまでよりさらに大変大きな市場になります。そういったことも知ってお子さんとの将来に向き合ってください。


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